2004年春合宿報告
  (in 久米島)

3月7日


  この春合宿は僕たちがマリンスノーを引き継いで初めての合宿であるにもかかわらず、スタッフ4人は先に久米島でレスキューのお勉強(&ショップのお手 伝い)という有様。おかげで合宿に参加する部員の皆さんには自分たちだけで南方1000マイルの距離をはるばる越えて合宿地・久米島までご足労願う羽目 に。往きの飛行機の手配をしておきながらその手配したスタッフが部員を案内しないというのでは、無責任といわれても仕方ない。しかも朝は早いわ乗り継ぎは 時間ないわの過密行程、チケットだけ渡されて「じゃあ来てね〜」状態だった部員のみんなにはさぞかし不安な思いをさせたことと思う。正直、スマンカッタ。 まあ結果を言えば全員無事久米島に到着してくれたわけで、とにもかくにもこの日をもって2004年の春合宿が始まった。


3月8日


1本目 シャドーケーブ(親子岩

   久米島は2回生にとっては1回生のときにCカードを取った思い出深い島で、このシャドーケーブもその講習の最後に潜ったことのあるポイントである。と 言っても僕は当時は潜るだけでいっぱいいっぱいで、どんな感じだったかは全然覚えていない。久々に潜る人が多い今合宿の1本目に選ばれた穏やかなポイント だが、とてもきれいな穴を楽しめる地形メインのポイントである。穴はいくつかあるのだが、特に天井の開いた穴では上からさす光が、月並みな形容ながらまさ にカーテンをなしていて非常に美しかった。本当に光がはっきりとした幾条かの筋となって穴の中に注いでいるのである。形容は月並みでもその光景は決して月 並みには見られないものだと思った。もうひとつきれいだったのが、壁という壁にキサンゴが生えている穴である。キサンゴというのは鮮やかな黄色をしたソフ トコーラルの一種でサイズは小さいのだが、それがその分ものすごい数が壁一面を覆っているのは壮観の一言に尽きた。これまであまりこういった穴に潜ったこ とがない1回生も楽しめたようである。このほか生物ではキンチャクガニなどを見せてもらい、穴ともども1本目から久米島らしいダイビングになった。

 

2本目 ナカノ浜沖の沖


  1本目とは船も港も変わった2本目はポイントも趣を変えて砂地ポイント。僕らが1回生のときの夏合宿では砂地のポイントに潜ったことがなかったので、 これまでの久米島のイメージとはかなり違った印象を受けた。聞けばこのポイントを含むはての浜南側はもともと久米島屈指のサンゴの群生があったが、異常水 温による白化現象で一時期全滅状態になり、ようやく復活してきたとのこと。以前はそのためにこの辺に来なかったのだろう。潜ってみたらかなり大きなエダサ ンゴの群生もできており、自然の回復力の一端を見ることができたようだった。砂地のポイントらしくサンゴの生えた根にたくさんの魚が群れるゆったりした雰 囲気の中いろいろな生物を見たが、とりわけカクレクマノミはニモ、ニモといって女の子たちに人気だった。どーでもいいけどデズニーのキャラクターより実物 の方がかわいいと思う。この日は一日中曇っていて今イチな天気だったため船上や昼食時はみんなお疲れな感じだったが、久々の海は楽しそうだったので1日目 としてはまずまず。好天は翌日以降のお楽しみとなった。

カクレクマノミ(by佐藤)

by チャイ藤

3月9日

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