8月28日
上回生班
1本目 大崎ミノカサゴ宮殿
こ
のポイントは文字通り、ちょっと深場にミノカサゴがたくさんいる。その近辺でニチリンダテハゼやヒレナガネジリンボウなどの人気生物を見せてもらった。ハ
ゼという小魚は神経質ですぐ引っ込んでしまう癖にやたら人気があるので、うっかり引っ込ませないように気を遣う。このあたりでバディを危うく置いていきそ
うになり猛烈に反省。狭い範囲にいくつも班がいる場合は特に注意せねば。スザクサラサエビには手を差し出して指をクリーニングしてもらった。このような野
生動物の生態行動を肌で体験できるのはとても楽しい。帰りにチンアナゴのコロニーを見て戻った。チンアナゴはニョロニョロ気持ち悪いといって嫌がる人がい
たが、僕個人としてはハゼより好きだ。穴に刺さったまま流れて来る飯を食って寝る、そんな人生に憧れる。
チンアナゴ
平均水深17.4m 最大水深33.1m 潜水時間34分
水温29℃
2本目 石崎マンタスクランブル
今
日び一般人でも知ってそうな名物ポイント、当然狙いはマンタ。夏はほぼ常駐らしく、行くなり居た。僕は春合宿の時インフルエンザで死んでいたので今回めで
たく初マンタ(実は前に海遊館で一匹見たが)。初めて見たマンタの印象は、とにかくでかい。生まれてこのかた越前クラゲよりでかい生き物を海中で見たこと
がなかったので、その大きさに感動した。うちの下宿より面積広いんちゃうかと思った。こんな巨大な物が悠然と中層を泳いでいるのを見ているうちに、視覚的
に無重力を感じて変な気持ちになってきた。雄のマンタは求婚らしくひつこく雌を追い回していたがずっと逃げられていた。雌を求めるのはすべての雄に共通の
宿命。人然りマンタ然り。ついでにマンタにひっついていたコバンザメも初めて見た。一般に他人について楽ばかりする人の例えに出される奴らだが、実物はな
んか見ていて必死そうだった。このマンタスクランブルはマンタ以外にも魚が多く深度もないので、明るい海中で群れる魚をボーと見ているだけでも楽しい。マ
ンタを無視して小魚探すなんて最高の贅沢だと思う。この日の僕の班のガイドは平山さん、ありがとうございました。
マンタ(オニイトマキエイ)
平均水深12.7m 最大水深17.1m 潜水時間57分
水温30℃
by チャイ藤